演劇ニュース
レビュー: アンダーグラウンド・レイルロード・ゲーム、トラヴァース・シアター、エディンバラ・フリンジ ✭✭✭✭✭
掲載日
2018年8月16日
作成者
ポールデイヴィス
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ポール・T・デイヴィスが、エディンバラ・フリンジの一環としてトラヴァース・シアターで上演された『Underground Railroad Game』をレビュー。
Underground Railroad Game
トラヴァース・シアター(エディンバラ・フリンジ)
2018年8月15日
星5つ
ハノーヴァー・ミドルスクールへようこそ。授業のテーマは奴隷制の歴史、そしてアメリカ社会に残る傷痕と複雑な人種関係です。ジェニファー・キッドウェルとスコット・R・シェパードが生み出したのは、目もくらむほど鮮烈で挑発的なプロダクション。高揚感と衝撃を、同じ分量で観客に叩きつけます。
場面が進むたびに線が引かれ、そしてその線はことごとく踏み越えられていく――教師同士の不倫をきっかけに、私たちのリベラルな信念が揺さぶられます。観客である「クラス」の私たちが受けるのは、歴史の講義だけではありません。混血の関係性が孕む地雷原についての鋭いレッスンでもあり、逃げ場はありません。演技は見事で、権力とセックス、ポリティカル・コレクトネスと人種差別を扱いながら、忘れがたい一本へと結実します。彼女が奴隷所有者となるS&Mのゲームは、文字どおり「露わ」にしていく装置。歴史の鞭の音が聞こえてくるかのようで、同時に“Nワード”の強烈な使用が、地位と家父長制の複雑さを浮かび上がらせます。
独創的で、賢く、笑えて、そしてショッキング――一度観たら忘れられない作品です。観客参加が苦手な私は「ゲームをさせられるのでは」と心配しましたが、実際に目の当たりにしたのは、胸を灼くほど誠実な芝居と演技でした。エディンバラでの再観劇チケットを勝ち取るか、秋にはソーホー・シアターでぜひ!
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