演劇ニュース
RSCの『十二夜』、シェイクスピアの古典に新たな魔法をもたらす
掲載日
2024年12月16日
作成者
スーザン・ノヴァック
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ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSC)の新作『十二夜』が、ストラトフォード=アポン=エイヴォンのロイヤル・シェイクスピア・シアターで上演され、今週もっとも話題をさらった作品として注目を集めている。批評家たちは揃って、このシェイクスピア屈指の人気喜劇に対する新鮮な読み替えを称賛。演出家プラサンナ・プワナラジャの手腕はとりわけ見事で、巧みな舞台づくりと卓越した演技が際立っている。
新たな視点
プワナラジャの解釈は、この季節感のある喜劇に新しい息吹を吹き込み、伝統的な要素と現代的なセンスを鮮やかに融合させた世界観の中で物語を立ち上げる。本作が特に高く評価されているのは、作品に内在するほろ苦さと喜劇性、その繊細な均衡を軽やかに捌き切っている点だ。『ガーディアン』は本作を「きらめき(ティンセル)の風味をまとわせた、シェイクスピアの憂いを帯びた喜劇解釈」と評している。
サミュエル・ウェストの快挙
称賛の中心にあるのは、マルヴォーリオ役のサミュエル・ウェストの演技だ。まさに痛快に素晴らしい――と言って差し支えない、キャリアを代表する一瞬として讃えられている。尊大な執事を演じる彼は、笑いと哀感のバランスを絶妙に取り、単なる滑稽役に留まりかねない人物を、血の通った存在へと押し上げる。『ガーディアン』評は、ウェストがこの役で「偉大さに到達する」と強調し、ユーモアと胸を締めつける痛みの両方をこの複雑な人物に宿らせている点を特筆している。
革新的なステージング
複数のレビューで繰り返し触れられている本作の大きな魅力のひとつが、創造的なステージングだ。ヴォードヴィルの要素を取り入れており、『The Stage』はこの選択がシェイクスピアの台詞と意外なほど相性よく機能していると報じている。この機知に富んだアプローチにより、作品は新鮮でありながら原作の精神に忠実な手触りを保っている。
脇を固める俳優陣
アンサンブル・キャストも総じて高い評価を得た。批評家が特に注目するのは、複数の筋立ての調和が見事に保たれていること。恋愛要素と喜劇的な場面が互いに競い合うのではなく、響き合いながら進行していく。脇を固める俳優たちも実に頼もしく、複雑なプロットを説得力と面白さの両面で成立させる、立体的な世界を作り上げている。
技術面の成果
技術面もまた、大きな称賛を集めている。舞台美術、照明、衣裳が見事に噛み合い、ロマンティックな場面から内省的な瞬間までを支える統一感ある世界を生み出す。デザインは物語を引き立てつつも決して圧倒せず、テキストに奉仕しながら現代的な響きも加えている点が評価されている。
テーマの響き
本作をとりわけ注目に値するものにしているのは、作品のテーマを、いまの観客にとって驚くほど切実に感じられる形で浮かび上がらせている点だ。アイデンティティ、愛、自己欺瞞の探求は繊細に扱われ、古典的な主題が現代の観客にとって新たに切迫した意味を帯びて立ち上がる。
批評の総意
各媒体の反応は驚くほど一致している。WhatsOnStageは本作を「新鮮で洞察に富み、テキストの機微を掘り下げている」と称え、『The Stage』は伝統と革新のバランスが見事だと強調する。『ガーディアン』評は特に、この上演頻度の高い作品に新しい深みを見出している点を指摘している。
観客の反応
初日の観客の声も批評家の熱量に呼応しており、作品の親しみやすさと感情的なインパクトがとりわけ好評だ。シェイクスピア愛好家にも初めて触れる人にも届く間口の広さがあり、学術的な鑑賞眼と大衆的な娯楽性、その繊細なバランスを巧みに成立させている。
なぜ重要なのか
本作は現代のシェイクスピア解釈における重要な一歩であり、古典テキストが本質を損なうことなく、創意と知性によって現代の観客にとって身近で魅力的なものになり得ることを示している。なぜこれらの戯曲が今なお上演され続けるのか、そして創造的で聡明なアプローチによっていかに現代に語りかけ得るのかを、あらためて思い出させてくれる。
この成功は、英国における古典演劇の未来にとっても明るい兆しだ。伝統的なテキストが、熟考された革新的なステージングと確かな演技によって再活性化され得ることを示し、今後のシェイクスピア作品に高い基準を打ち立てると同時に、英国演劇の伝統がいまも活力を保っていることを証明している。
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