パイ店のスウィーニーがキャストを発表

ロンドンは今、スティーブン・ソンドハイムの『スウィーニー・トッド』の公演で賑わっています。その中で最も興味深いものの一つが、南ロンドン、トゥーティングにあるハリントン・パイ・アンド・マッシュ・ショップで行われています。

トゥーティング・アーツ・クラブによるこの特定の場に合わせたプロダクションでは、観客はアンソンの床屋に集まり、その後ハリントンに案内されます。1908年にオープンして以来ほとんど変わっていない装飾は、ミセス・ラヴェットの悪名高い店の雰囲気を醸し出します。

ミセス・ラヴェットはシオバン・マッカーシーが演じます。彼女は『マンマ・ミーア!』のオリジナル・ドナとしてオリヴィエ賞にノミネートされ、ITVの『Bad Girls』でロイジン・コナーを演じたことでも知られています。シオバンはスウィーニー役のジェレミー・シーコムと共演します。ジェレミーのウェスト・エンドでのクレジットには、『オペラ座の怪人』や『プリシラ』が含まれています。

その他のキャストには、デイヴィッド・フリーマンがターピン判事、イアン・モワットがビードル・バムフォード、キアラ・ジェイがピレリ／乞食女、ナディム・ナーマンがアンソニー・ホープ、グレース・チャップマンがジョアンナ、ジョセフ・テイラーがトバイアス役を演じます。

トゥーティング・アーツ・クラブは、演劇の常設会場が不足している地域で、質の高いプロのプロダクションを上演するために2010年に設立されました。同社は地域からインスピレーションを受け、地元の建物を使用してパフォーマンスを行い、ロンドン中から観客を集めています。これまでに、ルーシー・カークウッドの『Tinderbox』、バリー・キーフの『Barbarians』（元青少年エンタープライズセンターで上演）や屋外上演の『真夏の夜の夢』など、高い評価を受けたプロダクションを手がけてきました。『スウィーニー・トッド』はトゥーティング・アーツ・クラブの第5作目となります。

『スウィーニー・トッド』の公演期間は10月21日から10月29日までです。