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レビュー:何か恐ろしいことが起こりそうな不安、ラウンドアバウト サマーホール、エディンバラ フリンジ ✭✭✭✭✭
掲載日
作成者
ポールデイヴィス
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ポール・T・デイヴィスが、マルセロ・ドス・サントス作、サミュエル・バーネット主演『Feeling Afraid As If Something Terrible Is Going To Happen』をレビュー。エディンバラ・フリンジ2022にて、サマーホール内ラウンドアバウトで上演。
サミュエル・バーネット。 Feeling Afraid As If Something Terrible Is Going To Happen.
サマーホール内ラウンドアバウト
エディンバラ・フリンジ 2022
★5
レビューが難しい芝居というのは確かにあります。良いけれど特別ではないこともあれば、どこが噛み合わなかったのか、どうにも言い切れないこともある。そして、ごくまれに――あまりにも巧妙すぎて、何ひとつ明かしてはいけない、明かすべきではない作品もあるのです! 今回がまさにそれ。マルセロ・ドス・サントスによる頭の向きをくるりと変えられるような一本で、タイトに書き込まれ、ひねりに満ち、しかも“気づき”は劇場で体験してこそ。最高の瞬間は、どうか客席で見つけてください!
この脚本に完璧に噛み合うのが、サミュエル・バーネットの見事なパフォーマンス。彼が演じるのはスタンドアップ・コメディアンで、何度か仕切り直した末にこう切り出します――「僕は36歳。コメディアン。そして今から恋人を殺すところだ」。現代のゲイのデーティングとセックスの風景が、きわどいほど生々しい描写で爆笑を誘いながらも、その底には孤独の気配が流れている。そんな彼が出会うのが、アメリカ人の“運命の相手”、ミスター・ライト。完璧そのもの……のはず。けれど、本当に?
バーネットは本当にスタンドアップでもやっていけそうです。間の取り方が抜群。けれど真価がさらに見えてくるのは、マイクを離れた瞬間です。私たちはいったい何を見せられているのか? フリンジ以降も確実に生き続けるタイプの作品。観られるうちにチケットを――手応え十分の大ヒットです!
8月14〜15日、17〜22日、24〜28日
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