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演劇ニュース

レビュー:アド・リビド、パルス・フェスティバル、ニュー・ウォルジー・シアター ✭✭✭✭

掲載日

作成者

ダグラスメイヨ

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ポール・T・デイヴィスが、ニュー・ウォルジー・シアターで開催された「Pulse Festival 2019」の一環として上演された『Ad Libido』をレビュー。

Ad Libido

イプスウィッチ、ニュー・ウォルジー・シアター「Pulse Festival」。

2019年5月30日

★★★★☆

フラン・ブーシェは「普通の」セックスライフを求める旅の途中にいる。女性性機能障害(Female Sexual Dysfunction)に悩むのはなぜか、なぜオーガズムに達しないのか、そして—おそらくそれ以上に重要なのが—自分が望んでいない時でさえ、主にパートナーを喜ばせるためにセックスをしてしまうのはなぜか。正直に言うと、この作品を観る前は複雑な気持ちもあった。内容そのものというより、フリンジ界隈では同じテーマを掘り下げるパフォーマーが近頃やたら多いからだ。けれど、ブーシェがこれほど観客を惹きつける存在だとは知らなかった。彼女のショーは爆笑必至で、率直で、胸に迫り、客席の多くの女性にとってとても「わかる」と思えるものになっている!

抜群のサウンドトラックにのせて進行し、彼女は自分の物語とショーのどこまでが事実なのかを丁寧に示していく(冒頭からして、元カレたちが「自分との性生活のショーを作っている」と知って連絡してくる、というくだりから!)。オリジナル曲はどれも可笑しく、歌詞だけで客席は大爆笑。それでいて、ふとした瞬間に美しい切なさも差し込み、こちらは彼女に深い共感を覚える。実話要素のひとつがドーセットの「Sex Camp」で、思わず検索したくなる衝動を必死でこらえているのだが、それがまた同じくらい可笑しくもあり、少し不穏でもある。そしてそれが作品にふさわしいクライマックスをもたらす(失礼!)。

このショーを心から楽しめるのは、彼女のオープンさと自虐の匙加減ゆえだし、スタンドアップ・コメディアンとしても実に見事。イルカについての話を聞かされると、『ブルー・プラネット』をもう同じ目では観られなくなる(あいつらは相当お下品だ!)。そしてイルカのネタが、作品全体を締める最高のオチとして効いている。正直で、真正面からぶつかってくるのに品がある。可笑しくて、真実味がある。『Ad Libido』を観る機会があるなら、ぜひ行ってほしい。

PULSE FESTIVAL 公式サイト

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