演劇ニュース
レビュー: 若いトランスジェンダーのための52モノローグ、プレザンス コートヤード、エディンバラ フリンジ ✭✭✭✭
掲載日
2023年8月19日
作成者
ポールデイヴィス
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ポール・T・デイヴィスが、エディンバラ・フリンジの一環としてプレザンス・コートヤードで上演された『52 Monologues for Young Transexuals』をレビュー。
52 Monologues for Young Transexualsプレザンス・コートヤード(エディンバラ・フリンジ) ★★★★☆ チケットを予約 若きトランス女性のローリーとチャーリとともに、熱量たっぷりで胸を打つ一作へ。ヴァーバティム(実話の言葉を用いた)演劇と、ちょっぴり下世話なキャバレーが絶妙に混ざり合った作品だ。言葉と体験がねじれ、かたちを与えられ、トランス当事者の経験を真正面から届けるショーへと結実している。情報としても学びがあり、同時にエンターテインメントとしても抜群。容赦なく迫る鋭さと、ふと寄り添う優しさを同じ分量で成立させているのが見事だ。二人はとにかく卓越していて、友情の輝きが舞台からあふれる。息がぴたりと合い、相棒としての強さが際立つ。実在の言葉や状況を用いてミソジニー(女性蔑視)を演じる場面はとりわけ鮮烈で、トランス女性が受ける暴力や罵倒が、これほどまでに演劇的に生々しく再現されると、やはり劇場には人を震わせる力がまだ残っているのだと実感する。暗い地点へ踏み込む瞬間もあるが、それでも作品はユーモアと祝祭性を失わない。理解を求めるための“立ち上がれ”という呼びかけであり、獰猛なほど誇り高く、真実味の響きに満ちている。正直に言えば、ストライサンドとサマーのクラシックで締めくくるショーに票を入れない理由がない! トランスフォビアを見事に言い当てている。もうたくさんだ。いい加減にしろ。
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